ゴルフをプレーするにはクラブやウェアなど、様々な道具が必要です。
ゴルフクラブを知り合いに貰ったことでゴルフを始めるきっかけとなる方もいるかと思います。
貰ったクラブを使い続けるのも良いのですが、いずれは自分に合ったクラブを探したいものです。
自分で購入したクラブを使うことでゴルフが一段と楽しくなることは間違ありません。

ですが、いざ「自分のクラブを買ってみよう！」と思っても「どこで買うの？何を買えばいいの？」など、分からない事ばかりかと思います。
クラブを購入する際に、基本的な事を知っているかどうかで、自分に合ったクラブ選びができるかどうかも変わってきます。
そこで今回ははじめてゴルフクラブ購入のお手伝いとして、クラブについての基礎知識を紹介していきます。

ゴルフクラブの種類と役割

一言にゴルフクラブと言ってもクラブの種類は様々あります。初心者の方にとっては専門的な用語も多く覚えるのも大変だと思います。
ですが、要点を理解して沢山のクラブや用語の意味を理解することで、適切な場面での使い分けをすることができると思います。

まずは種類と、役割等の解説をしていきます。

ウッド（Wood）

ヘッドの大きなクラブの総称。主にティショットで使用するクラブです。
1W（ドライバー）、2W（プラッシー）、3W（スプーン）、4W（バフィ）、5W（クリーク）と呼びます。
数字が小さい順に距離が出やすく、数字の大きい順にボールが浮きやすくなっています。

現在では2W(ブラッシー)はほとんど見かける事がありません。
また、3W以下のウッドについてはティショット以外にも使用する場合があります。
5Wまでを記載していますが、現在ではそれ以下の6Wや7W、またそれ以下も販売されています。

アイアン（Iron）

ヘッド(クラブの先端)部分がチタンやステンレス・軟鉄などの金属製のクラブの総称です。
飛距離が100ヤード～200ヤード位の狙った場所に飛ばすためのクラブで、これも各クラブには番号が振られています。
ウッドと同様に数字が小さい順に距離が出やすく、数字の大きい順にボールが浮きやすくなっています。

アイアンの種類を別称(参考までに)も含めて紹介しておきます。

1番 ドライビング・アイアン
2番 ミッド・アイアン
3番 ミッド・マッシー
4番 マッシー・アイアン
5番 マッシー
6番 スペード・マッシー
7番 マッシー・ニブリック
8番 ピッチング・ニブリック
9番 ニブリック

クラブごとに名称はありますが、通常は「〇番アイアン」だけで十分に通じます。
くれぐれもゴルフ場でキャディーさんに「マッシー・アイアンを取ってくだい。」等と言わないようにご注意下さい。
キャディーさんに冷たい反応をされるだけで意味が通じないと思います（笑）

ユーティリティ（UT）

ウッドとアイアンの中間のクラブと思ってください。長さはアイアンに近く、頭についているヘッドの形状などはウッドに近いものとなっています。
現在では1番アイアン、2番アイアンを使う人が少なく、代わりにこのユーティリティを使う人が多くなっています。

ウェッジ（Wedge）

ヘッド部分はアイアンと同様の形状で主に飛距離が100ヤード以内(グリーン等)の狙った場所に飛ばすためのクラブです。
その他、バンカーで使用するサンド・ウェッジ等があります。

ウェッジについて、それぞれの名前です。

PW ピッチング・ウェッジ
SW サンド・ウェッジ
LW ロブ・ウェッジ

他にAW(アプローチウェッジやDW（デュアルウェッジ）等呼ばれているウェッジもありますが、これらは全て同じもので各メーカーによって呼び名が違うだけです。
｢AW（アプローチウェッジ）｣｢DW（デュアルウェッジ）｣｢FW（フェアウエイウェッジ）｣「PS（ピッチングサンド）｣等は、すべてPWとSWの間に入る同じウェッジで、PWのことを数字表記している場合は9番アイアンの次を10番アイアンとする場合は11番アイアンもPWとSWの間に入るクラブなので同じウェッジとなります。

パター

パターはグリーンでカップに入れるために使用されます。
ヘッドの形状は現在では色々な形状のパターが販売されていますが、主にT字型、L字型、ピン型、マレット型、2ボール型などがあります。
パターは上記で説明してきた、ウッドやアイアンと違い、思い切りボールを打つために作られていません。
ゴルフ練習場等でたまに見かけますが、パターで思い切りボールを打って、一緒にヘッドも飛んでいくことになりかねませんのでくれぐれもご注意ください。

クラブは何本必要なの？

ルール上、ゴルフ場にて使用できるクラブ本数は14本以内なら何本でもOKです。
では、1本でもいいのか？という質問に対しては、「もちろんOK！」です。パター14本でもＯＫです。
‥‥が、1本のクラブや同じようなクラブだけでプレーするよりも、用途の違うクラブをたくさん使った方がプレーしやすくなります。
何より、いいスコアを出し易いかと思います。
よくある例として、ウッドは1W（ドライバー）、5W、7W、もしくは1W（ドライバー）と3Wと5Wの組み合わせ。
アイアンは3～9までとPW、AW、SWの10本。そしてパター等です。

ちなみにゴルフ練習場に制限はありません（笑）
好きな種類のクラブを自由に持ち込んで、自分に合ったクラブを見つけるのが良いと思います。

ゴルフクラブの選び方

せっかくゴルフクラブを買うからには

「やっぱり新品がいい！」
「いやいや、まだ下手なのでまずは中古のクラブを買って、そのうち上手くなってから新品を買おうかな…」

という慎重な方もいらっしゃると思います。

ただ、新品・中古に関わらず必ずショップの店員さんへ一声かけて「初めてゴルフクラブを購入するのですが」と言う事を伝えてください。
「このメーカーのこのクラブが欲しい！」という場合でも店員さんに相談すると適切なアドバイをしてもらえると思います。

ただ、最近は中古ショップでも比較的安価で最近のモデルや状態のよいゴルフクラブの取り扱いが増えてきているので、中古でいいものをお得に買おうというゴルファーが増えているようです。

インターネットショップにはご注意

一つご忠告しておきたいのですが、初めてゴルフクラブを購入する際にネットでの購入は避けた方がよろしいかと思います。ネットでの説明書きには専門用語を多く使っている場合もおおく、実際の写真等だけでは判断しにくい為、初心者の方には少々ハードルが高いように思います。

これは実際にネットで購入した方の話です。※新品を購入した話です。

・グリップが反対に着いていた(バックラインが上)
・クラブが少し短かった
・ヘッドは新品だが、シャフトは中古だった

こういった例は、実際に手に取ってみても、ある程度のゴルフ経験者の方でも見抜くことが難しく、特にゴルフクラブ購入初心者の方にはほぼ見抜くことはできませんのでご注意ください。

勿論、ネットでの購入に関しては悪い事ばかりではありませんので、その点はご自身の判断にお任せします。

クラブの基本用語

最後に

色々と書きましたが、一番大事なことは練習をすることです。まずは自分のクラブで頑張って諦めずに練習してみてください。
そのうち、ボールに全く当たらなかったのが少しずつ当たるようになり、距離も徐々に伸びてきます。
狙った所にも飛ばせるようになり、ゴルフが今よりももっと楽しくなってくるはずです。
きっと、その時にはまた新しい自分に合ったゴルフクラブが欲しくなります。そうしていつかはあなた好みのクラブにたどり着けるハズです！