- コラム
posted on 2016.11.25
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みなさんグリップ交換していますか?
グリップは、体とクラブが直接触れる唯一の接点です。まずはご自分が使用しているクラブのグリップを確認してみてください。
すり減っていたり、見るからに乾燥してツルツルの状態になっていたりしませんか?
酷いものになると、穴が開いていて下地のテープやシャフトが見えていたりします。
そんな状態でグリップをおろそかにしていても、良いことなんてひとつもありません。
グリップもボールやティと同じように消耗品であることを覚えておきましょう。使えば使うほど汚れもしますし、破れたりもします。
こまめに交換し、常にクラブの状態をベストな状態に保ちたいものです。
グリップの換え時はいつ?
グリップ交換をしたことがない!という方が意外と多いのですが。その理由の大半は、『いつグリップ交換をしたらいいのかわからなくて…』というものです。
実際に私が以前勤務していたゴルフ練習場でも『こんなになるまでよく使っていたなぁ~』と思うものが多くありました。
もはやグリップの機能を果たしていないのでは?という状態のものを持ってくるお客様が良くいらっしゃいました。
確かに、グリップの交換時期は人によって多少の違いがあると思います。
グリップのメーカーや種類によっても変わってきます。ここでは、大体の目安をお話ししていきます。
1.まずは洗ってみてください
やり方は簡単です。まずは何処のご家庭でもある、食器用洗剤か洗濯用洗剤をご準備ください。
あと“たわし”、無ければスポンジで少し荒目のやつがあればOKです。
用意できたら洗剤をグリップにつけてゴシゴシ洗ってください。
グリップがツルツルになっている原因の一つに汚れがあります。この汚れはほとんどが手の汚れなので、洗剤で擦って汚れを落としてあげましょう。
汚れを落としたら軽くタオルで拭いて陰干しをしてください。よっぽど古いグリップでなければこれで十分にグリップの粘りが復活します。
洗う作業が終わり、乾いたところでグリップの状態を確認してみてください。
この作業をしてもあまり状態が変わらないようであれば、それはグリップの交換時期です。
勿論、すり減っている、穴が開いているグリップに関しては、即、交換をお勧めします。
◎交換時期のポイント
- ・破けている →即交換推奨
- ・すり減っている(指が触れる部分が明らかに凹んでいるなど) →即交換推奨
- ・ツルツルしていて、グリップ自体に粘りがない →まずは洗ってみましょう。
自分ではまだまだ使えると思っていても、グリップ交換が必要なクラブをお使いの方は結構多いです。
お金がかかることなので、簡単にはできませんが、上記のようにまずは、“洗ってみる”を実践してみてはいかかでしょうか。
グリップはどう選ぶ?
グリップにも種類はたくさんあります。いざ交換しようと思っても、「一体、どれにすればいいの?」と思われる方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、一言で言ってしまえば、「個人の感覚でいいと思ったものがいい」となってしまいます。
ですが、それで片付けてしまうとここで書く意味もありません(笑)
ただ、何も知らないで選ぶよりも、知識をもって選ぶ方が、より良い選択ができると思いますので、グリップの基本についてお話ししていきます。
グリップの種類について
各ゴルフショップや、最近ではゴルフ練習場の小物売り場にも色々とグリップが置いてありますが、どんなグリップを使っていいのかわからないですよね。
ゴム(ラバー)タイプにシリコンタイプ、コード入りとかバックラインとか…。
まず、大きく分けると、ラバー(ゴム)とコード入り(糸が練り込んである)タイプの2種類があります。
更に、ラバータイプには大きく分けて2種類あります。
◆素材・材質
- ・コード入り
糸が練り込んでおり、ラバータイプに比べると固め、耐久性も高い。雨の日等滑りにくい。 - ・天然ゴム(ラバータイプ)
最も一般的な素材。安価なものが多い。合成ゴムよりも若干硬めのものが多い。 - ・合成ゴム(ラバータイプ)
軟らかい感触が特徴だが、耐久性が低い。
最近では色々なカラーが販売されており、イオミックなどが代表的。
◆バックラインの有無
バックラインとは、グリップを握った時に指の関節にしっかりグリップがフィットするように作られた線(ライン)のことです。
実際にこのラインがある事でグリップは綺麗な円形ではなく、楕円形になっています。
バックライン無しのものを好む方もいますが、これは好き嫌いもありますので、ショップ等で実際にクラブを握ってみて確認してみてください。
最近のウッド系のクラブは、自分でカスタムできるようにヘッド脱着式になっていますが、バックライン有りのグリップを装着してしまうと、動かせなくなってしまいますのでご注意下さい。
(※バックライン有りのグリップを装着してから動かしてしまうと、バックラインが上に来る事があります。)
◆太さについて
グリップには、それぞれ太さがあります。内径60(グリップの内側の内径が0.60インチ)という表示のあるサイズが一般的です。
(この表示はグリップの先端裏側に表示しています)
ご自分で手が小さいと感じている方はレディース用のグリップもありますのでお試しください。
太さの調整も巻く両面テープの量等で微調整できますので交換の際に伝えてみてください。
グリップ交換はどこでする?
グリップ交換は自分でもやろうと思えばできますし、最近ではグリップ交換用のグッズもショップ等で安く売っています。
勿論、本格的にグリップ交換するために必要なグッズや器具もありますが、それらは揃えるだけでも結構な金額になります。
ですので、できればお近くの工房やショップにお願いしたほうが、時間と労力を無駄に遣わずに済むと思います。
また、ご自分で交換した場合、グリップの捻じれや、最後まで入っていない等の不具合も生じます。
グリップはかなり精密にまっすぐ入れなければバックライン等の役割が十分に果たせませんので、できれば専門家のいる工房やショップでの交換をお勧めします。
交換時間は持ち込んだクラブの状態と本数にもよりますが、1本当たり5分程度で済みます。
但し、かなり古いクラブだったりすると、両面テープが剥がれ難かったりするので1本交換するのに30分くらいかかってしまう場合もあります。
グリップ交換料
基本的にはグリップ代と工賃が必要となります。
ショップによっては、そのお店でグリップを購入すると工賃が無料になったり、工賃込みの値段表示をされていたりする場合もあるので良く確認して購入、交換するようにしてください。
これはグリップそのものの値段にもよりますが、安いものであれば800~1,000円位で交換できるグリップもあります。
最後に
人によってゴルフをする頻度は違います。勿論それによってグリップの消耗も変わってきます。
ですので、ご自分でグリップを確認して適切な交換時期を見定めて定期的に交換していく事をお勧めします。
グリップ交換をすることでまた新たな気持ちでゴルフに取り組むこともできますし、グリップを変えただけで、スコアアップが実現するかもしれません。
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ゴルフの方も、回数はめっきり減ってしまいましたが、毎回ベストスコア更新を目標に頑張っています。
(いつも打ちのめされていますが…)
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